ネットワークに繋がるIoT機器とセキュリティは、切っても切り離せない関係にあり、ユーザーも意識を持って備える必要があるといえます。IoT機器は家庭やオフィスのネットワークに接続して、外部からもアクセスしたり操作できるようにすることが多いです。これは利便性が高まるのは間違いありませんが、同時にセキュリティリスクが高まることにもなります。当然ながらIoT機器はセキュリティを含めて設計されていますし、不特定多数の人がアクセスできないように、アクセス制限などの設定が行えるようになっています。
しかし、脆弱性が含まれていると、悪意のある人によって不正にアクセスされてしまったり、IoT機器が悪用される恐れに結びつきます。IoT機器のセキュリティは、製品の機能だけでなく、ネットワーク設定やセキュリティ対策ソリューションを組み合わせて高めることが大事です。製品だけに頼ってしまうと、製品の脆弱性が見つかった場合に一気に不正アクセスや不正操作のリスクが上昇します。ところが、ネットワークの構成やネットワーク機器の設定でアクセスを制限しておけば、万が一脆弱性が発見されてもリスクを抑えることができます。
根本的な対処にはならないとしても、時間稼ぎにはなりますし、悪意を持って不正を働こうとする人に対しハードルを高められる結果にもなります。結局のところいたちごっこではありますが、知識と同様に機器も常にアップデートしたり、安心して使えるように最新の状態を保つことが重要です。