ファイアウォールは、インターネットが誕生したころから存在する歴史を持つセキュリティ製品です。コンサルティング会社が行った企業セキュリティ調査結果では、セキュリティ問題の約9割がITインフラの大きな枠組みではなくピンポイントで使用する各種セキュリティ製品を利用して問題を対処しているなどが判明したようです。ただ、企業側の情報漏洩などを含めた高レベルでの対策を実施させるためにはスポットではなくファイアウォールを適切に運用することが必要不可欠です。ちなみに、ファイアウォールは名前は聞いたことあるけれどもどのような製品になるのかその実態を知らない人も多いのではないでしょうか。

パソコンやスマートフォンなどの端末機器、企業内のサーバーやネットワークをハッカーなどによる不正アクセスから守るためのハードウェアやソフトウェアです。映画のワンシーンでハッカーによりサイバー攻撃を受けてファイアウォールが突破された、このようなシーンを見たことがある人は多いかと思われますが、これはセキュリティプログラムが破られて不正なアクセスが行われたことを意味するものです。これは映画の中だけでなく現実の世界でも起きているもので、企業内のサーバーにはファイアウォールは欠かせない存在であることが分かるのではないでしょうか。なお、ハッカーによる攻撃にはメール添付、偽サイトに誘導させてファイルのダウンロードにより感染させるウィルス攻撃と外部から侵入を試みる不正アクセスの2つがあります。